退職は、人生の大きな転機であると同時に、手続きやお金のことが一気に押し寄せるタイミングでもあります。今回は、実際に退職してみて不安だったこと、まずやるべきだと感じたこと、混乱しやすいことを順番に整理してみます。
1. 退職時にまず不安だったこと
退職を考えたとき、まず不安だったのは収入のことでした。
- 辞めて家計のやりくりができるのか
- 次の仕事を何にするのか
- この歳で転職して、ちゃんと職に就けるのか
実際に辞めて3週間経った今も、無職という立場の中で、不安は片隅に付きまとっています。
ただ、次の仕事探しは、辞めると決めた時点で第一のテーマになると思います。
自己都合で辞める場合は、できるなら次の職の目処がある程度立った時点で辞めたほうが、不安は少ないでしょうし、リスクも最低限に抑えられるはずです。
私の場合は、次の職の当てもないまま辞める決断をしたので、少し特殊なケースだったのだと思います。
2. 退職時にまずやること
退職時にまずやるべきことは、家計の把握です。
1か月の生活費を漏らさず記録し、支出がどれだけあるのかをできるだけ正確に知る必要があります。これは、会社を辞めて収入が変化したときに、この先生活していけるかを判断するために欠かせない作業です。
たとえ次の職が現職と同程度の収入だったとしても、この機会に把握しておいたほうがいいと思います。支出の把握は、家計改善の入り口であり、基本のきです。かくいう私自身も、これまではどんぶり勘定で家計をやりくりしていた部分がありました。
本来は1年以上のデータがあるのが理想です。毎月決まった出費もあれば、3か月に1回、1年に1回といった出費もあるからです。でも、そんなに長い期間の記録を集められない急な離職もあると思います。だからまずは、1か月ずつデータを積み上げていきましょう。隔月や年1回の出費は見込みで算出するしかありませんが、何もデータがないよりは、かなり精度の高い見積もりができます。
これをすることで、一番目の不安である「辞めて家計のやりくりができるのか」が少しは和らぐはずです。私も退職を考えた後、すぐに取りかかりました。
ネットで調べて、家計簿アプリが便利だと知り、私は Zaim というアプリを使っています。家計簿アプリの良いところは、手書きに比べて、手間を減らしながら漏れなく記録しやすいことです。大きいのは次の2つです。
1. クレジットカード連携
クレジットカードで支払えば、自動で支出が記録できます。
2. 金融機関連携
銀行口座とひも付けできるので、公共料金の引き落としやローンの支払いなども自動で記録できます。

Zaimのほかに、マネーフォワードも有名ですね。
3. 退職時に混乱しやすいこと
退職前後は、期限付きのタスクが多くあることで、何をすればいいのか分からなくなり、焦ってしまうことがあります。
そんなときは、やらなければいけないことをグループ分けして整理し、書き出すだけでも混乱はかなり減ると思います。私はそこまで整理しきれませんでしたが、今から考えればChatGPTのようなAIに相談しながら進めるのも良い方法だと思います。今なら私もそうします。
たとえば、次のように分けると整理しやすいです。
第1グループ:手続き関連
- 会社から受け取るもの整理
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 離職票
- 退職証明書(希望者のみ)
- 年金手帳(会社が預かっている場合。市区町村役場はマイナンバーカード代用可)
- 健康保険資格喪失証明書(国保に切り替える場合に必要)
- 必要手続き
- 健康保険の切り替え
- 年金の切り替え
- 雇用保険(失業給付)の申請
- DC(確定拠出年金)の切り替え
- 住民税の支払い
- 所得税の確定申告
第2グループ:仕事関連
- 退職の意思表示、退職届、退職日の決定
- 会社の仕事の引き継ぎ
- 有給消化の計画
- 私物の整理
- 貸与物の返却
- 社内外への挨拶
第3グループ:プライベート関連の調査と確認
- 家計の把握
- 退職金の額と税金、手取り額の確認
- 健康保険を国保にするか、任意継続にするかの選択
- 失業保険がいくらもらえるか、受給期間はどうなるかの確認
- 退職後の住民税の支払額確認
- 年金の支払額や減免の確認
- 次の仕事の方向性や、知り合いのつての確認
4. やることを順番に整理すると気持ちが少し落ち着く
やることが整理できれば、あとは優先順位を決めて、順番に片付けていく「作業」になります。そうなると、気持ちは少し落ち着くと思います。
最初はやることが多すぎて、全部を一度に解決しようとして混乱しがちです。でも、手続き関連と仕事関連を分けてタスク化し、淡々と処理していく。プライベートのお金のことや仕事探しは、少し落ち着いて時間をかけて進めていく。そうすると、頭の中が散らかりにくくなり、目標までの道筋も見えやすくなると思います。
とりあえず、紙でも、スマホのメモでも、PCアプリでも何でもいいので、やることを見える化して整理してみるのがおすすめです。
5. おわりに
退職は不安で当然です。特に50代での転職となると、家族への責任も大きくのしかかってきますし、そのプレッシャーに押しつぶされそうになることもあるかもしれません。
私自身も、まだ巣立っていない子どもがいて、ローンも抱えています。それでも今回、退職という選択をしました。
今回の記事が、同じように迷っている人の参考になればうれしいです。これからも転職関連の記事は書いていくつもりなので、よろしければ引き続き読んでいただけたらうれしいです。



