退職を考えたとき、まず気になったのはお金のことでした。
この先、収入が減ったときに、家族の生活を支えることができるのかを考えると、不安はマックスに振り切れました。
やばい。どうしよう。
私には、まだ巣立っていない子どもが3人います。家のローンも2046年まで払っていく予定ですし、自動車のローンも残っています。
これは、マジでやばいです。
そこで、まず家計を見直すことにしました。ただ、最初から節約を始めたわけではありません。最初にやったのは、家計を見えるようにすることでした。
この記事では、私が退職時に家計を見直したときのことを、まず何をしたのか、そして何が分かったのかを書いてみます。
退職後、家計を見直そうと思った理由
家計を見直そうと思ったきっかけは、先に書いた通り退職でした。
会社員として働いている間は、毎月決まった給料がありました。もちろん家計のことをまったく考えていなかったわけではありませんが、正直に言えば、収入の大きさに合わせて、かなりどんぶり勘定でやりくりしていたところがありました。
毎月の給料が入り、その範囲で生活する。貯金や投資も少しずつやる。そんな感覚でした。
けれど、退職するとなると、その前提が変わります。これまでと同じような収入が入ってくるわけではありません。
次の仕事を選ぶにしても、最低限の生活費がいくら必要なのかが分からなければ、判断できないと思いました。
だから私は、まず家計を見直すことにしました。
最初にやったのは、生活費の見える化だった
家計を見直すといっても、最初は何から始めればいいのか分かりませんでした。
そこで、まずインターネットで家計改善のやり方を調べました。固定費を下げる、保険を見直す、通信費を下げる、食費を管理する、投資を始める。いろいろな情報が出てきます。
どれも大事そうに見えましたが、その前に必要なのは、今の家計がどうなっているのかを知ることでした。自分の家が毎月どれくらい使っているのか、何にお金がかかっているのか、どこに無駄があるのか。それが分からないまま節約を始めても、効果があるのかどうかも分かりません。
そこで、まず生活費を見える化することにしました。
家計簿を入力し、毎月の支出を確認する。地味な作業ですが、ここが家計見直しの最初の一歩でした。
家計簿アプリZaimで支出を入力してみた
家計簿は、最初は手書きでつけていました。ただ、手書きだと続けるのが大変です。入力する手間もありますし、あとから集計するのも面倒です。
そこで、家計簿アプリを使うことにしました。私が使っているのは、Zaimです。
家計簿アプリにもいろいろな種類があります。どれがいいのか迷いましたが、インターネットで比較し、自分にはZaimが合いそうだと思って選びました。
家計簿アプリを使うと、支出の分類や集計がしやすくなります。銀行口座連携やクレジットカード連携を使えば、支出の漏れも少なくなります。
もちろん、アプリを入れただけで家計が改善するわけではありません。それでも、支出が見えるようになるだけで、家計への向き合い方は変わります。
何となく使っていたお金が、数字として見えてくる。それだけでも、かなり大きな変化でした。
思っていたより生活費は多かった
家計簿を入力してみて、最初に感じたのは、思っていたより生活費が多いということでした。
会社員時代は、毎月の給料の中で何となくやりくりできていました。でも、数字で見てみると、かなりぎりぎりまで生活費に使っていたことが分かりました。
当時は家族の人数も多く、支出も大きくなりがちでした。特に大きかったのは、食費と電気代です。
食費は、家族の人数が多いとどうしても増えます。さらに、外食が多かったり、焼肉やお寿司などの支出が重なったりすると、思っていた以上に大きくなります。
電気代も、家族の人数が多いとかなりの負担になります。家計簿をつける前から、何となく多いだろうとは思っていましたが、実際に数字で見ると、感覚とは違いました。
「思っていたより使っている」と知ることが、家計見直しの最初の現実でした。
子どもの大学費用も確認した
毎月の生活費だけでなく、これから必要になる大きなお金も確認しました。
私には子どもが3人います。そのうち2人は、今大学生です。子どもが大学を卒業するまでに、あとどれくらいのお金が必要になるのか。そこも今回、あらためて計算しました。
具体的な金額はここでは書きませんが、最低限その費用は用意しておかなければいけません。
退職後の家計を考えるとき、毎月の生活費だけを見ていても足りません。数年以内に必要になるお金、子どもの学費、住宅ローン、老後資金。そうしたものも含めて、自分たちの家計を見ていく必要があります。
2番目の子どもは、今年から大学に通い始めました。そのとき、奨学金を使うかどうかも迷いました。
ただ、家計を確認した結果、奨学金を使わなくても何とかいけそうだという見通しが立ちました。教育費は別で積み立てていました。本当はこの先どうなるか分からないので、まとまったお金はできるだけ手元に残したい気持ちもありましたが、最終的には奨学金は使わないことにしました。
これは、家計を見える化したから判断できたことです。何となく不安なままだったら、判断できなかったと思います。
家計を見直すというのは、単に節約することではありません。これから必要になるお金を見えるようにして、家族にとってどんな選択ができるのかを考えることでもあるのだと思いました。
固定費と大きな支出を確認した
家計簿をつけることで、毎月何にお金がかかっているのかが見えてきました。そこから、固定費や大きな支出を確認しました。
通信費、保険料、電気代、食費。こうしたものは、毎月の家計に大きく影響します。
通信費については、以前に格安SIMへ見直していました。そのため、今回大きく改善できたわけではありませんが、家族それぞれのプランをあらためて確認しました。細かい話ですが、よく分からないサブスクに3年以上入っていたことも分かり、すぐに解約しました。
保険についても、無駄がないかを確認しました。必要な保障は残しつつ、過剰になっていないかを見ることが大事だと思います。
一方で、電気代はかなり大きいと感じました。そこで、電気代を下げる方法として、太陽光発電の導入も検討しています。まだ検討中ではありますが、退職後の家計改善として、電気代は大きなテーマになりました。
食費も見直し対象です。外食や買い物の仕方を見直すだけでも、変わる余地があると感じました。ただし、食費を無理に削りすぎると、家族の満足度にも関わります。
節約だけでなく、暮らしの質とのバランスを考える必要があります。
NISAとiDeCoもこれから整えていく
家計の見直しをする中で、投資や老後資金についてもあらためて考えるようになりました。
私は20代の頃から株式投資をしていたので、投資そのものには長く触れてきました。ただ、NISAについては、以前の制度の印象もあり、あまり積極的には使っていませんでした。
新NISAとして制度が変わり、使いやすくなった今は、これから活用していこうと考えています。
また、会社員時代には企業型DCに入っていました。退職後は、それをiDeCoへ移す手続きも進めています。
このあたりは、少し手続きが複雑です。また別の記事で、実際に確認したことや進め方をまとめたいと思っています。
家計見直しというと、毎月の支出を減らすことだけを考えがちです。でも、退職後は、これからのお金の置き方も大事になります。
生活費を把握すること、教育費を確認すること、固定費を見直すこと、老後資金や投資の仕組みを整えること。それぞれがつながっていると感じました。
家計改善は、まだ途中です
家計を見える化したことで、生活費や大きな支出は少しずつ見えてきました。
ただ、家計改善がすべて終わったわけではありません。むしろ今も、かなり途中です。
本当は、家計簿を週ごとに確認したり、最低でも月に一度はレビューしたりできればいいと思っています。支出の流れを見て、気づいたことを次の行動につなげる。そこまでできれば、家計管理はもっと安定するはずです。
でも実際には、まだその仕組みを作りきれていません。
退職後は、ブログ、学び直し、次の仕事づくり、家族のことなど、考えることがたくさんあります。その中で、家計管理の棚卸しが後回しになってしまうこともあります。ここは、今の私にとっての課題です。
だから今後は、ChatGPTも使いながら、週ごと、月ごとに家計を見直す仕組みを作っていきたいと思っています。
家計改善は、一度やれば終わりではありません。入力し、見直し、気づいたことを次の行動につなげる。その流れを、生活の中に組み込むことが大事なのだと思います。
私もまだ、その途中にいます。
家計を見える化して、不安が少し減った
家計を見直して、すべての不安がなくなったわけではありません。
これからの収入をどう作るのか、どんな働き方を選ぶのか、家族の生活をどう守るのか。考えることは、まだたくさんあります。
それでも、家計を見える化したことで、不安は少し変わりました。ただ漠然と怖いのではなく、何を考えればいいのかが見えてきました。
毎月どれくらいの生活費が必要なのか、子どもの大学卒業までにどれくらいのお金が必要なのか、最低限どれくらいの収入があれば生活を守れるのか。そうしたことが分かると、次の仕事を考えるときの基準もできます。
収入がいくら必要なのか分からないままでは、再就職を考えるにしても、個人で仕事を作るにしても、不安が大きすぎます。
でも、必要な生活費の目安が分かれば、これから必要になる収入の目安も考えやすくなります。
家計を見える化することは、不安を完全に消すことではありません。でも、不安を扱える形にすることはできます。
私はそこに、大きな意味があると感じました。
まとめ:節約の前に、まず家計を見えるようにする
退職後に家計を見直したとき、最初にやったのは節約ではありませんでした。
まずやったのは、家計を見えるようにすることです。
今の生活にどれくらいお金がかかっているのか、これから数年以内にどんな大きなお金が必要になるのか、最低限、生活を守るためにどれくらいの収入が必要なのか。それを知ることから始めました。
家計簿をつけるのは、正直面倒ですし、どこに課題があるのかをレビューするのもしんどいです。
でも、会社経営と同じで、数字を見ずに改善することはできません。赤字を垂れ流せば、いずれ立ち行かなくなります。家庭の家計も、そこは同じなのだと思いました。
数字を見ることで、現実が見えてきます。現実が見えると、次に何をすればいいのかも少し見えてきます。
通信費を確認する、保険を見直す、電気代を考える、食費を整える、教育費を確認する、NISAやiDeCoも含めてこれからのお金を考える。こうしたことは、すべて家計を見えるようにしたところから始まりました。
家計の見直しは、いきなり大きな節約から始めなくてもいいと思います。
まずは、自分の家計を見えるようにする。そこから始めればいいと思います。
退職後のお金の不安は、完全にはなくなりません。でも、数字にして見えるようにすることで、少しずつ向き合えるようになります。
私にとって、家計の見える化は、暮らしを守るための最初の一歩でした。

