退職後の固定費見直し|毎月出ていくお金を確認する方法

前回の記事では、退職後に家計を見える化した話を書きました。

家計簿を入力し、生活費や教育費、固定費を確認してみると、思っていた以上に毎月のお金が動いていることが分かりました。

その中でも、次に気になったのが固定費です。

固定費は、毎月または定期的に出ていくお金です。一度契約すると、意識しなくても自動的に引き落とされていきます。

だからこそ、退職後の家計を考えるときには、まず確認しておきたい支出だと思いました。

この記事では、固定費とは何か、変動費とどう違うのか、どんな順番で見直せばいいのかを、私自身の体験も交えながら整理してみます。

※ この記事は、私自身の家計見直しの体験をもとに書いています。住宅ローン、保険、投資、iDeCo、NISAなどは、家庭の状況や制度変更によって判断が変わります。具体的な判断をする場合は、公式情報を確認し、必要に応じて専門家に相談してください。

目次

固定費を見直そうと思った理由

退職後に家計を見える化してみると、毎月出ていくお金の重さが少しずつ見えてきました。

食費のように日々の買い物で変わるお金もありますが、それとは別に、毎月決まったように引き落とされていくお金があります。

住宅ローン、通信費、保険料、サブスク、車関連費、光熱費などです。

会社員時代は、毎月の給料がある前提で生活していました。そのため、毎月出ていくお金がどれくらいあるのかを、細かく見なくても何となく回っていました。

退職するとその前提が変わるよね

これから収入が変わるなら、まず毎月自動的に出ていくお金を確認する必要があります。

固定費は、見直せば翌月以降も効果が続く可能性があります。毎日の食費を少しずつ我慢するよりも、一度契約やプランを見直すことで、家計全体にじわじわ効いてくる場合があります。

もちろん、固定費は何でも削ればいいわけではありません。住宅ローンや保険のように、慎重に判断すべきものもあります。

それでも、まず確認しないことには、見直せるものも見直せません。

そう考えて、固定費をひとつずつ確認することにしました。

固定費とは何か

固定費とは、毎月または定期的に発生する支出のことです。

家計管理では、支出を大きく固定費と変動費に分けると見えやすくなります。

固定費は、住宅ローンや家賃、通信費、保険料、サブスク、車のローンなどのように、毎月または定期的に発生する支出です。

一方で、変動費は、食費、日用品、外食、レジャー費など、月によって金額が変わりやすい支出です。

ただし、実際の家計では、きれいに分けきれないものもあります。

たとえば電気代やガス代、水道代は毎月金額が変わります。しかし、毎月ほぼ必ず発生する支出でもあります。そういうものは、家計管理上は固定費に近いものとして確認しておくと分かりやすいと思います。

大事なのは、分類を完璧にすることではありません。

毎月、または定期的に自動で出ていくお金を見逃さないことです。

固定費と変動費を分けると家計が見えやすい

固定費と変動費を分けると、家計の見え方が変わります。

分類内容
固定費毎月または定期的に発生する支出住宅ローン、通信費、保険料、サブスク、車関連費
変動費月によって金額が変わりやすい支出食費、日用品、外食、レジャー費

食費や日用品のような変動費は、日々の行動で変わります。外食を減らす、買い物の回数を減らす、安い食材を選ぶなど、毎日の工夫が必要になります。

一方で、固定費は契約や仕組みで決まっているものが多いです。

スマホのプラン、保険の契約、サブスク、住宅ローン、車の維持費などは、一度見直せば、その後も効果が続く可能性があります。

もちろん、固定費の見直しにも手間はかかります。契約内容を確認したり、解約方法を調べたり、家族と相談したりしなければいけません。

それでも、退職後の家計改善では、まず固定費を確認する意味は大きいと感じました。

毎月のように出ていくお金だからこそ、少しの見直しでも長く効いてくるからです。

固定費を見直すメリット

固定費を見直す一番のメリットは、一度見直すと効果が続きやすいことです。

たとえば、使っていないサブスクを解約すれば、翌月以降もその分の支出は減ります。通信費のプランを見直せば、毎月の支払いが変わる可能性があります。保険も、保障内容を確認し、必要以上に入っているものがあれば見直しの余地があります。

食費を毎日少しずつ削るのは、家族の満足度にも関わりますし、続けるのも大変です。

でも、固定費は一度見直すと、意識しなくても効果が続く場合があります。

それは楽でいいね

退職後の家計では、痛みを感じにくいまま自動的に出ていくお金を放置しないことが大事だと思いました。

毎月の金額が小さくても、何年も続けば大きな支出になります。

細かい固定費でも、積み重なれば家計全体への影響は大きくなります。

固定費を洗い出す手順

固定費を見直すときは、まず洗い出すところから始めます。

家計簿アプリ、銀行口座の明細、クレジットカード明細を見ながら、毎月引き落とされている支出を確認します。

スマホ代、インターネット回線、保険料、サブスク、住宅ローン、車のローンなど、毎月のように出ていくお金を書き出します。

その次に、年払いや半年払いの支出も確認します。

自動車税、固定資産税、車検、年払いの保険料、クレジットカードの年会費、NHK受信料などは、毎月ではありませんが、家計には確実に影響します。

月払いではない支出は、家計簿を見ていても見落としやすいです。

だからこそ、1年単位で確認する必要があります。

洗い出した支出は、まず「必要なもの」「見直し候補」「不要なもの」に分けると考えやすくなります。

分類内容判断の目安
必要なもの暮らしを維持するために残す支出住宅ローン、家賃、必要な保険、通信費、車関連費など、生活や仕事に必要なもの
見直し候補必要ではあるけれど、金額や契約内容を見直せそうな支出スマホのプラン、保険の保障内容、電気・ガスの契約、車の維持費など
不要なもの使っていないもの、存在を忘れていたもの、今は必要ない支出使っていないサブスク、不要なアプリ課金、重複しているサービスなど

この分類をするだけでも、次に何を見るべきかが少し分かりやすくなります。

いきなり全部を削ろうとするのではなく、まずは

  • 「不要なもの」を見つける
  • 「見直し候補」の金額や契約内容を確認する
  • 「必要なもの」は、残す理由を確認しておく。

この順番で見ると、固定費の見直しは少し進めやすくなると思います。

まず確認したい固定費の項目

固定費は、全部を一度に見直そうとすると大変です。

まずは、家計への影響が大きいものと、すぐに確認しやすいものから見ていくのがよいと思います。

項目確認すること見直しの注意点
サブスク使っていない契約がないか小額でも長期化すると大きい
通信費スマホ代、ネット回線、家族のプラン使い方に合うプランか確認
保険料必要な保障か、重複がないか安さだけでなく保障内容も確認
住宅ローン金利、残期間、返済額変動・固定のリスクを理解する
車関連ローン、保険、税金、車検、燃料費保有台数や車種で維持費が変わる
光熱費電気・ガス・水道の使用量生活の質とのバランスを見る

この表は、あくまで入口です。

大事なのは、見直しやすいものから手をつけることです。

住宅ローンや保険のように金額が大きく、判断も難しいものから始めると、そこで止まってしまうかもしれません。

まずは、使っていないサブスクや、スマホのプランなど、確認しやすいものから始めるのが現実的だと思います。

固定費は「すぐ削れるもの」と「慎重に見るもの」に分ける

固定費は、すべて同じように扱うべきではありません。

サブスクのように、使っていなければすぐ解約できるものもあります。通信費も、プランの見直しや家族の使い方の確認で改善できる場合があります。

一方で、保険、住宅ローン、車、投資関連の判断は慎重に考える必要があります。

保険は、安くすればよいというものではありません。必要な保障を削りすぎると、いざというときに困ります。

住宅ローンも、金利だけで判断できるものではありません。変動金利と固定金利では、支払額だけでなく、将来の金利上昇リスクも違います。

車も、地方や家族構成によっては必要なものです。単純に「車を減らせばよい」とは言えません。

固定費の見直しは、削ることだけが目的ではありません。

今の暮らしに本当に必要な支出なのか、金額は適正なのか、将来のリスクに備えられているのかを確認する作業だと思います。

私が実際に確認した固定費

私が実際に確認したのは、通信費、保険、サブスク、車関連、住宅ローンなどです。

通信費については、以前に格安SIMへ見直していました。そのため、今回大きく削減できたわけではありませんが、家族それぞれのプランをあらためて確認しました。

サブスクで印象に残っているのは、よく分からない電話系のサービスに入っていたことです。

子どもが何かのコンテンツを見る流れで登録したと思われるものでしたが、本人も覚えていませんでした。

詳しく調べてみても、聞いたことのない小さな会社で、連絡も取りづらい状況でした。

こういう支出は、毎月の金額が小さいと見逃しがちです。

でも、3年以上続いていたことを考えると、放置していた影響は小さくありません。

最終的には、次の支払いを止めて解約することにしました。

保険については、会社員時代に会社の団体保険に入っていました。

退職するとその前提が変わるため、全労済の生命保険に引き継ぐ形で見直しました。

一方で、傷害保険や給与補償の保険は解約しました。

退職すると、会社員時代に入っていた保険や保障の意味も変わります。

必要な保障は残しつつ、今の自分に合わないものは見直す必要があると感じました。

住宅ローンと車関連は、金額が大きいので慎重に見る

住宅ローンについては、以前に変動金利の安いところへ借り換えました。

今も固定金利に比べると、変動金利の方が低く見える場面はあります。

ただ、金利が上がってきている中で、変動金利のままでよいのか、固定金利にした方がよいのかは、簡単に判断できる話ではありません。

固定金利には、返済額が読みやすく、長期のライフプランを立てやすいという安心感があります。

一方で、変動金利には金利が上がったときのリスクがあります。

ここは私自身も、まだ十分に調べきれていない部分です。

ただ、住宅ローンは家計への影響が大きい固定費です。すぐに変更できるかどうかは別として、返済額、残期間、金利タイプを定期的に確認しておく必要があると感じています。

車についても確認しました。

わが家では車を2台保有しています。

そのうち1台を、普通車から軽自動車の電気自動車に買い替えました。

もともと買い替えのタイミングだったこともありますが、軽自動車の方が税金や維持費を抑えやすいと考えたからです。

車はローンだけでなく、保険、税金、車検、燃料費、メンテナンス費用がかかります。

地方や家族構成によっては必要なものですが、固定費として把握しておくことは大事だと思いました。

電気代についても大きな支出ですが、今回は詳しく書きすぎると話が広がるので、別記事に回したいと思います。

太陽光発電の導入も検討していますが、まだ調べている途中です。

NISAやiDeCoは、固定費とは少し違うが確認しておきたい

NISAやiDeCoは、固定費とは少し性質が違います。

ただ、退職後のお金を整えるうえでは確認しておきたい項目です。

私は20代の頃から株式投資をしていたので、投資そのものには長く触れてきました。ただ、NISAについては以前の制度の印象もあり、あまり積極的には使っていませんでした。

新NISAとして制度が変わり、使いやすくなった今は、これから活用していきたいと考えています。

ただし、投資である以上、元本割れの可能性はあります。

退職後の家計では、生活費や教育費など、近いうちに必要なお金まで投資に回しすぎないことが大切だと思います。

まず生活防衛資金や、数年以内に必要なお金を確認し、そのうえで長期で運用できるお金を考える。

NISAは、その順番を間違えないように使いたいと思っています。

また、会社員時代には企業型DCに入っていました。

退職後は、それをiDeCoへ移す手続きも進めています。

これは放置してよいものではないと感じています。

毎月の固定費とは違いますが、退職後のお金を見直すときには、こうした将来のお金の置き場所も確認しておく必要があります。

固定費の見直しは、続ける仕組みが必要

固定費は、一度見直せば終わりではありません。

サブスクは増えることがあります。通信費のプランも変わります。保険や住宅ローン、車関連費も、年齢や家族構成、金利、生活スタイルによって見直すタイミングがあります。

家計改善は、一度だけの作業ではなく、定期的に確認する仕組みが必要だと感じました。

本当は、週ごとに簡単な棚卸しをしたり、月に一度は固定費や大きな支出をレビューしたりできれば理想です。

ただ、私自身もまだその仕組みを作りきれていません。

ブログ、学び直し、次の仕事づくり、家族のことなど、考えることはたくさんあります。その中で、家計管理が後回しになってしまうこともあります。

だから今後は、ChatGPTも使いながら、週ごと、月ごとに家計を見直す仕組みを作っていきたいと思っています。

固定費の見直しは、入力し、見直し、気づいたことを次の行動につなげる流れを生活に組み込むことが大事なのだと思います。

私もまだ、その途中にいます。

まとめ:固定費は自動で出ていくお金だからこそ確認する

固定費は、毎月または定期的に自動で出ていくお金です。

意識していなくても、口座やカードから支払いが続いていきます。

だからこそ、退職後の家計では、まず確認しておきたい支出だと思いました。

固定費の見直しは、何でも削ればいいという話ではありません。

サブスクや通信費のように比較的すぐ見直せるものもあれば、保険や住宅ローン、車関連費のように慎重に判断すべきものもあります。

大事なのは、まず今の固定費を知ることです。

何にいくら払っているのか。

それは今の暮らしに必要なのか。

金額や契約内容を見直せる余地はないのか。

そこを確認するだけでも、家計への向き合い方は変わります。

固定費は、一度見直すと効果が続きます。

小さな金額でも、毎月、毎年と積み重なれば大きな支出になります。

退職後のお金の不安を減らすためには、まず自動で出ていくお金を確認する。

そこから始めるのが、現実的な家計改善の一歩だと思います。

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